「函館学2020」第2回講座を開講しました!

今年度第2回目のキャンパス・コンソーシアム函館の合同公開講座「函館学2020」を,9月26日(土)に函館工業高等専門学校で開催しました。
第2回目は,「意外と知らない木のはなし」というテーマで,函館工業高等専門学校の平沢 秀之教授に講義をしていただきました。

講義は,
1 木材に関する正しい知識、間違った知識
2 木材利用と環境
3 橋を木材でつくる
の項目でお話され、クイズ形式で受講者に質問しながら,木材に関する正しい知識と木の年輪で方角は分からないことや,世界最大の木造建築物は東大寺大仏殿ではないことなど,間違った知識についてのお話がありました。
私たちの生活に密接している森を大切にすることが環境を良くすることになり,そのために木を間伐することで木の成長が促進する。老木のCO2(炭素)吸収量は減っていくため、老木を間伐し、若木へ変えていく(植林)ことが重要である。また,木造住宅や家具などの木は,炭素が貯蔵され続けており,このように木を活用することが環境に対し望ましいことである。
そこで,日本の道路等にある橋を木材で造ることにより,より多く木を利用することができる。木材の加工技術や集成材の補強法の発達により,鉄やコンクリートに劣らない強度の橋の設計が可能となってきている。
地震や自然による大災害の時に,短時間で組立が可能な木製の橋を研究し、八雲の登山道に設置した。この橋は4時間で架設でき,冬の豪雪にも耐える強度を持っているなど,木製トラス橋の実例の紹介と橋の設計法についてお話しされました。
参加した約65名の受講者は,最後まで,熱心に聞き入り,多数の質問があり,受講者の関心が高い講座となっていました。

「函館学2020」は,全講座すでに定員を超えた申し込みがあり、キャンセル待ちの状況となっております。大変ありがとうございました。
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