2018年12月1日(土)、今年度の最終回になる函館学2018第3回講座 「日本中世の貨幣をめぐる諸問題」を、函館大学を会場に開講しました。
講義を前半、後半に分け、前半を担当した函館大学 田中浩司 教授は「~この20~30年ほどでわかってきたこと~」を副題とし、たくさんの研究者の成果から近年わかってきた「銭」「貨幣」についてお話しされました。
後半は、その内容を受け、函館工業高等専門学校 中村和之 教授が「15世紀以降の北海道における中国銭貨の流通」と副題をつけて、函館の志海苔古銭や知内町の涌元古銭など、北海道で出土した一括出土銭の由来などについてお話しされました。
函館市内の大学・短大・高専にて地域の方と高等教育機関の専門的知識や研究成果を共有し、理解を深めるキャンパス・コンソーシアム函館の合同公開講座「函館学」、今年度は全3回開催し、のべ180名以上の方に受講いただきました。
第1回
「温故知新 先人の実践を探る~先人の教育実践の特徴・実践知を読み解く~」
講師:三橋功一 函館短期大学教授
第2回
「ロシア人から見た函館と石川啄木、与謝野晶子の短歌」
講師:スレイメノヴァ・アイーダ ロシア極東連邦総合大学函館校准教授
第3回
「日本中世の貨幣をめぐる諸問題」
講師:田中浩司 函館大学教授、中村和之 函館校等工業専門学校教授
また、今年度初めての取り組みとして、キャンパス・コンソーシアム函館加盟校主催の公開講座のうち6講義を「函館学」としまして、こちらもあわせて約300名の方に受講いただくことができました。
合同公開講座「函館学2018」を受講された皆さま、講師をお引き受けいただいた先生方、ご協力いただいた関係先の皆さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。