【就職活動とは何だ?】ある大学4年生の就活体験レポート
極東
2021/03/18
こんにちは、ロシア極東大学函館校4年生のЛёва(リョーヴァ)です!
3月ですね!皆さん、春休みは楽しんでいますか?4月から大学の新4年生となる皆さんは、いよいよ「就職活動」に取り組んでいく人も多いのではないでしょうか。
今回は私が昨年経験した就活を一年のスケジュールを追うように紹介します!その中で自分が感じたこと、ぜひやってほしいことなどを書いて行きたいと思います。
目次
- 開始時期:就活を始めた時期は3年生の2月頃から
- 3年生:3月―自己分析と履歴書(エントリーシート)づくり
*自己分析とは?なぜ必要?
*私が行った自己分析の方法 - 4年生:4月―企業探し、企業発見、企業研究
- 4年生:5月―一次面接(ウェブ)
- 4年生:6月―二次面接(対面)、SPI適性試験受験
*緊張の二次面接、何を聞かれる?
*SPIとは何だ? - 4年生:7月―最終面接、内定通知
- 就活で役立つ(かもしれない)アドバイス
- 最後に…
就活を始めた時期は3年生の2月頃から
私は3年生の9~12月はロシアへ留学に行き、帰国後は3年生の学年論文に追われていました。そのため私が進路について真剣に考え始めるようになったのは3年生の2月からで、他の大学の子と比較すると遅めのスタートでした。
大学でロシア語を学んでいた私は、将来はロシアと関わる仕事に就きたいと前々からぼんやり考えていました。そのため迷うことはあっても、自身の考えを持った状態で具体的な進路について調べたりすることができるだろう、と焦りはありませんでした。
3年生:3月―自己分析と履歴書(エントリーシート)づくり
学年論文の提出や学年末のテストなども無事に終了し、春休みに入った3年生の3月から自己分析と履歴書づくりを行いました。
自己分析とは?
私は「自己分析」とは以下の2つの作業を行うことだと考えています。
- 自分がここまでしてきたこと、参加したことや面白いと思ったこと、つらかったことなどを振り返る作業
- そこから自分の性格や個性を発見、そして将来どのような進路を進んでいきたいかについて考える作業
この作業は就活を考えている人だけではなく、大学院進学や海外留学など、他の進路を考えている人にとっても大事なものだと思います!
自己分析はなぜ必要?
就活サイトなどで「自己分析は重要です!」といった見出しをよく目にしますが、一体なぜ就活をするうえでこの「自己分析」は必要となるのでしょうか?自分の就活を振り返り、自己分析によって得られたものは2つあると感じました。
- 目指す企業や業種が既にある場合、そこまでの経緯を振り返ることで、志望する意志の再確認ができる
- 目指す企業や業種がまだない場合、前よりも自分自身を知ることができ、自身の興味ある職種や企業の発見をすることができる
私が行った自己分析の方法
ここで、私が実際に行った自己分析の方法を紹介します。参考程度に読んでみてください!
- まず自分がいまの大学に入学した理由を再確認し、書く
どうしていまの大学を知ったのか、なぜ現在学んでいる学部に興味を持ったのか、などを思い出してみる。
- 大学入学後から今までに自身が参加した出来事、挑戦してみた出来事を全部書いてみる
▼自身の例- 1年7月 日露青年交流プログラムに参加
- 1年11月 学内ロシア語コンクール参加、入賞
- 2年4月 学生記者の活動を始める
- 2年6月 …
自分が大学で参加してきたことや当時の活動内容が一目でわかる。時系列順に並べていくと整理しやすい。
- ↑の出来事の時に自分が感じたことや印象に残ったことがあればそれぞれ書いてみる(良いことだけじゃなく悪いことでも)
▼自身の例- 1年7月 日露青年交流プログラムに参加
ロシア語の学習を始めたばかりで会話の内容をすべて理解するのは難しかったが、日本のスポーツや文化を紹介するなどしてロシア人と交流を深めることができた。日本の文化を外国の人に伝える楽しさを知ることができた。 - 1年11月 学内ロシア語コンクール参加、入賞
テーマは○○を選んだ。練習は大変だったが… …。
- 1年7月 日露青年交流プログラムに参加
こうすることで、自分のその当時の考えや選択を思い出すことができます。また、そういった自分の考えを全て文章にできるので、履歴書の「自己PR、志望理由、趣味、自身の性格、学生生活で得たこと」といった欄を書く際にとても役立ちます。
さらに面接に向けて、何が自分のアピールポイントになるのか、そしてどのように表現すれば伝わるかについても考えることができます。
私は大学3年生の春休みの間で以上のように自己分析を何度か繰り返し、自分の志望する進路は何なのか、そして自身の長所や短所について知る作業を行いました。
4年生:4月―企業探し、企業発見、企業研究
春休みが終わり、いよいよ4年生。卒業論文や進路決定などに向けた取り組みを始めます。
私は春休みに自己分析を終え、企業探し、そして企業研究を始めました。
企業探し
私がしたこと…就活アプリで検索、インターネットで検索
自分の場合、ロシアと関わる仕事に就きたいという目標があったので、その考えに合う企業を早めに絞ることができました。まだ決まっていない人は、先に自己分析をしてみると、なんとなく興味のある企業や業種が見つかるかもしれません。流し見程度で就活アプリやウェブサイトを開いてみるのもおすすめです!
企業研究
なぜ必要?
企業研究は自己分析と並んで大事なことです!なぜかというと、
- 自身がその業種を志望する理由を明確にすることができる。
- 同業種内の企業を比べることで、より具体的な企業選択ができる。
- その企業を詳しく知ることで興味が増し、面接などで相手に質問ができるようになる。
この3点を理由に挙げることができます。
特に3に関は自分が特に重要だと感じた部分で、企業に興味を持つと詳しい業務内容や職場の様子などを知りたくなり、それを書き起こせばそのまま企業への質問シートになります。こちらから積極的に情報を調べることで、面接を受ける企業選択の幅が広がるのでぜひやっておいてください!
私の場合、興味を持った企業のホームページやパンフレットなどから情報を集め、
- その企業の業務内容や実績、特に力を入れているのは何かを知る
- 自分が気になったこと、印象に残ったことをしっかり書き起こす
この二つの作業をしました。
4年生:5月一次面接(ウェブ)
4月に企業研究を行い、私は興味のある企業を数社見つけました。そして就活サイトからエントリーを行い、5月に一次面接を受けました。(一次面接は新型コロナウイルス感染流行のため、ウェブ面接の形式で行われました。)
ウェブ面接の際に思ったこと…
- 対面よりも会話中の雰囲気や相手の表情などを読み取りにくいので、自分の話したことが100% 意図どおりに伝わったかどうか不安になる時があった。
- 会話の間にタイムラグができるので、相手の話を聞く際は聞き逃さないように注意して聞く必要があると思う。また、自分はいつもよりもゆっくり目に話すことを意識した。
私は就活で初の面接がウェブ形式だったので、少し緊張しました。慣れない形式でしたが、相手の話を聞くことに特に注意して面接を進めました。
4年生:6月 二次面接(対面)、SPI適性試験受験
ウェブ面接が終了して1週間後、企業から面接の合格通知と二次面接の日程の知らせを受けました。
そして二次面接と同時にSPI適正試験の受験も行いました。
緊張の二次面接、何を聞かれる?
二次面接は実際に企業を訪問し、数名の社員の方から質問を受ける形で面接を行いました。
実際に現場で働いている方々からの質問はとても重みがあり、自分はとても緊張しました。
聞かれた内容としては、
- ロシア語を始めたきっかけ、大学の志望理由
- 自身の性格、長所と短所について
- 逆境に陥った経験はあるか。どのように乗り越えたか。
- アルバイトなどの経験を通して、自身に合っていると感じたのは人と接する仕事か、それとも準備などの裏方作業か
- 志望動機について、ロシア語と関わる仕事は他にもあるが、なぜここを選んだのか。
などです。今までの自分自身に関する内容と、企業・業種に対する関心がどれほどあるか判断するための内容の二つに分かれていました。
このような質問に、何も準備していない状態でパッと答えるのは難しいと思います。ですが面接までに「自己分析」と「企業研究」を行なっていれば、こうした質問にも自身の経験と照らし合わせてスムーズに答えることができます。
面接はとても緊張します。そんな中で自分の経験したことでないことや作り話を並べることは難しく、話せたとしても、更に質問されるとまた新たな作り話を考えて…とどんどん自分を苦しめることになります。
聞かれた質問に対しては、自分の得てきた経験をもとに、素直に伝えることが一番だと私は感じました。
SPIとは何だ?
そして二次面接と同じ時期に、企業からSPI適正試験を受けるように連絡を受けました。
私自身、「SPI」という試験があることは知っていましたが、実際にはどのような問題が出るのかといった詳しい情報は受験する1-2ヶ月前まで何も知りませんでした。笑
SPIに関する詳しい説明は以下の記事を参考にしてみてください!
【SPIとは】出題される問題や4つの受験方式をわかりやすく解説!
自分が受けたSPIの流れは、
- 企業から受験の案内が来る
- 自宅で(ケータイで)性格検査を受ける
- メールで能力試験の受験案内が届く
- 全国の受験センターから自分の受験する場所と日時を選択し、送信。
- 受験当日、会場で手続きを行い、受験。
受験時間は35分間。ちなみに結果(点数、正誤など)は受験者に知らされませんでした。
能力試験の内容は熟語問題や読解問題などが登場する言語分野と、順列や速度算などさまざまな計算問題を含む非言語問題の2つでした。
今回の私のSPI受験は以上のような形でしたが、これらに加え英語があったり、ペーパー受験の形式を取る企業もあるなど、異なる試験内容・形式があります。また、SPI受験を課さない企業もあります。
4年生:7月 最終面接、内定通知
二次面接・SPI受験の終了後に企業から二次面接通過の連絡を受けました。
そして7月、いよいよ最終面接に進むこととなります。
最終面接は社長・役員も参加
最終面接では社長・役員の方も参加し、私自身について、そして志望理由や会社についての質問をします。
ここまで2度面接を受けてきた私でしたが、最終面接でも大緊張、「面接慣れ」という言葉は最後までありませんでした。
しかし就活を開始したばかりの時には答えられなかったような質問にも、この時には答えられるようになっていました。
それは自己分析を通して明確になった自分の思いを素直に話すことが出来るようになったからであり、3ヶ月近くに渡ってその企業について調べていたので、自然に業務内容や分からないことに対する興味も湧いてきて、自分から相手に質問をすることもできていました。
内定通知、内定承諾、内定
そして最終面接終了後1-2週間後、企業の方から内定通知をいただくことが出来ました。
最初は自分の進路なんて何も考えておらず、面接も緊張してばかりで、終わったあとは「今回は失敗したかな…」と思うこともありました。
それでも自分が「ここに行きたい!」と思った企業に自分自身を評価してもらえて、内定の通知をもらえた時は本当に嬉しかったです。
就活で役立つ(かもしれない)アドバイス
自分のUSBに就活フォルダをつくっておく
自己分析や企業研究、履歴書の文章作りなどを行い、まとめておくのに便利です。あとは就活関連の紙をまとめておくファイルも作っておくといいと思います。
メールログをつくる
基本的に企業との面接日程や連絡事項のやりとりはメールで行います。パソコンのワードなどにメールのログを取っておくと、後で見返したりできるので便利です。
最後に…
私は昨年の就職活動、卒業論文の作成を終え、4月からはいよいよ新社会人となります。今回は私の学生記者最後の活動として、自身が経験した就職活動の内容を記事にさせていただきました。
今回の記事は全て私の体験を元にしています。そのため
- グループ面接
- 企業主催の就活インターン
- 複数内定とその選択、お断りの連絡方法
などは自分が経験しなかったことなので書くことが出来ませんでした。
今回の記事が学生の皆さんの参考になったかどうかはわかりません。ですがもし、この記事を通して「就職活動」に興味を持ったなら、大学の就活担当の方や両親、周りの人にどんどん質問をして、就活サイトなどで企業を見たり、自分自身がやりたいことや経験してきたことについて考えてみてください!
あとは友人と自分の長所や短所・今までの経験などをお互いに聞き合ったりすることも、新たな自分の発見につながるかもしれませんね。
就活は自分を知り、自分の行きたい進路を見つけられる絶好の機会です。
周りと比べて急がず、そして雑にならずにゆっくりじっくりと取り組んでください。
皆さんのことを応援しています!3年間ありがとうございました!
Лёва (リョーヴァ)