若者向けコワーキングスペース
『D-SPACE』がオープン!
11月12日、函館市杉並町に新しいコワーキングスペースがオープンしました。その名も、『Community & Co-working Laboratory D-SPACE』。
オープン初日には、「未来の描き方~函館初から函館発へ」と題したオープニングイベントが開催されました。
少し時間が空いてしまいましたが、参加した私近藤が、イベントの様子や、D-SPACEについてお伝えします!
そもそも「コワーキングスペース」って?
コワーキングスペース
互いのアイデアや情報を交換し、仕事の質を高める働き方ができる場所。呼称は2005年ごろ、米サンフランシスコで誕生した。コワーキング協同組合(神戸市)によれば、コワーキングスペースは現在世界で3千カ所、日本で200カ所ほどあるとみられ、自営業者や会社員、学生、子育て世代が仕事をしながら集まる場所になっているという。 (コトバンクより)
代表の菊地優さんは、「社会人がお仕事をしたり、学生が勉強をしたり、函館についてもっと学んだりできる場所を目指したい」と語っていました。
D-SPACEの特色
D-SPACEは、高校生~30歳以下の「若者」をターゲットにした、会員制コワーキングスペースです。次世代の、「21世紀型スキル」を持った若者たちの育成のため構想されました。『21世紀型スキル』とは、これからの社会に求められるスキル――課題を共有し、解決策を明らかにし、実現していく――のことです。
Wi-Fiや、ホワイトボード、モニター、コーヒーサーバーなど、円滑な会議・仕事に必要なものが揃っています。
また、スペース内のコルクボードやテーブルには、函館市内の団体・企業の紹介チラシなどが設置されており、函館で行われている活動について知ることができます。
会員企業・団体内にとどまらないヨコのつながりを、会員制によりさらに密にすることを目指します。
未来の描き方~函館初から函館発へ
D-SPACEは、ソファーやテーブル、イスなどが用意され、このようにアットホームな雰囲気のコワーキングスペースです。参加者が揃い、いよいよイベントが始まります!
私のような大学生や、高専生、そして社会人の方々が総勢約15人ほどオープニングイベントに集まりました。このイベントのテーマは「未来・将来のこと」。普段漠然と考えていることについて意見交換をしようというものです。
軽い自己紹介を全員でした後、いよいよ本題へ。このイベントでは、はっきりとした議題は決まっていません。なぜなら、これから参加者全員で考えるからです!「オープン・スペース・テクノロジー」という会議の形式を用い、話し合いがスタートしました。
『オープン・スペース・テクノロジー』?
「この付箋に、自分の話し合ってみたいことを書いて壁に貼ってください。」
私たちは、ペンと何枚かの付箋を手渡され、思い思いに気になることを書いていきます。
付箋に挙げられた議題・話題は……
- 『函館・全国最下位の景気をどうするか?』
- 『函館にショッピングモールは必要か?』
- 『仮想通貨の話』
- 『函館にITを導入するには?』
- 『てか、gramの限定20食のパンケーキ食べた?』
など、多岐にわたりました。最後の話題もすごく楽しそうですね!笑
挙げられた話題を、ジャンルごとに分類すると……
「IT」「函館」「日常」の3ジャンルになりました。参加者は、この中から自分の関心のあるジャンルを選んで意見交換をしていきます。
- 参加者が議題を提案
- 他の参加者は自分の関心のある議題を選んでグループに参加
- 意見交換スタート!
このような流れで会議を行っていくのが、「オープン・スペース・テクノロジー」です。
私は「IT」、「函館」の2つの議題に参加しました。
ITのことは私はよくわかりませんでしたが、みなさんに色々教えていただきました。普段学校に通っているだけでは知ることのできないジャンルのお話がたくさんです。
また、「函館」の話し合いに参加している方の多くは、現在函館で活躍している社会人の方々でした。
「『函館はなにもない』と言うが、それは本当か?」という話題もありました。その中で出たこの言葉が、強く印象に残っています。「住んでいる人がどう生きるかによって、なにもないかどうかは変わる。」これからの生き方の参考になりそうです。
『函館を、自分の住んでいる街をもっと良くしたい』という思いで集まった参加者の皆さん。彼らの意見を聞くことで、視野を広げることができました。
参加してみて
専門の違う学生や社会人と話し合う。
普通に学校に通っているだけでは経験することのできない、有意義な時間でした。
このイベントで、私は衝撃を受けました。
まず、衝撃その1。イベントに参加している皆さんの自己紹介です。私は「名前・所属・よろしくお願いします」と言うのが関の山でした。ところが、皆さんはそれに加えて、「自分はこんなことに興味がある」「このイベントを通してこれを得たい」ということがするすると出てくるのです。常に問題意識を持って仕事や日常生活を送っていないと、身の回りの課題に気づくことはできません。
衝撃その2は、参加者の「〇〇があったらいいな」という声に、ほかの参加者が「自分のこの力があれば、こんなことができるかもしれません」と言えること。これは、自分の「できること」が確立されていなければできないことだと思います。私は、「自分の意見を持つためには、知識を蓄えなければならない」と実感しました。このD-SPACEオープニングイベントには、様々な領域の「すごい若者」が集まったのだと思います。私もあんな風になりたい。そう思わされるような人ばかりでした。
『D-SPACE』は、新しいコミュニティ・新しい知識・新しいきっかけを提供してくれます。
「何か始めたい!」という若者の思いを繋いでくれる場です。
チャレンジ精神旺盛な函館市の若者、必見です!
D-SPACE Community & co-working laboratory
住所:函館市杉並町8-20オカダビル1F
電話:0138-76-9284
営業時間:10:00~22:00
HP:https://ged.jp/d-space