演劇大学in函館 後編
そろそろ寒くなってまいりましたね…。でもまだまだ紅葉も残っているので秋ですね。
秋といえば芸術の秋です!というわけで10/29〜11/4に函館アリーナと函館市青年センターにて行われた「演劇大学in函館」参加しましたよ。(前編はこちら。)
そもそも「演劇大学」とは、(社)日本演出家協会が全国の若手演出家を育てるために開いているものです。
新しい時代を担う全国各地の若手演出家の養成のためのプログラムとして、2001年より、年に9回程度開催しています。
第一線で活躍する演出家や、海外の演出家を招いて日本各地を回り、短期集中的にセミナーやワークショップを開催し、地方での演劇振興を図ります。
第一線の演出技術に触れたいと言うベテラン演出家や、演出家を志している学生などを対象に、俳優やスタッフの指導を含む演出技術を研究するセミナーを開催します。
第一線で活躍している演出家を講師に迎え、演出家同士が、お互いの思考や方法について、意見を交換する場所でもあり、演出家の養成にとって、最も意義のある事だと考えています。
(一般社団法人 日本演出家協会「演出家・俳優養成セミナー 演劇大学」より)
演劇大学は2016年から始まって3回目、今年で集大成の年だそうです。くわむらは3日と4日の2日間参加し、両日ともに違う講座を体験しました。
発声講座に参加
3日は、発声講座に参加しました。
講師の方は西村洋一さん。 西村さんはロシアの大学で演出と演技を学んできた方です。ロシアから全世界へ広がったスタニスラフスキー・システムに基づいて演出や俳優トレーニングを行っていました。
そんな西村さんから発声について教わりました。
「声はのどから出すのではなく全身使って出そう」
――結構へとへとになりました。
「会話のキャッチボールを身をもって感じられるようになろう」
「口先ではなく顔全体を使って声をだそう」
こちらも練習の1つ。あらゆる表情筋を使いながら「あいうえお」といっている様子。最初は遠慮がちだった参加者も後半になると生き生きとおこなっていました。
「発声練習って声を出していればいいんでしょ?」と以前は思っていましたが、この講座に参加してから体の使い方によって声の出方が違うことなどいろいろ気が付いた点があったので参加してよかったと思いました。
「高校生演劇講座」
4日は「高校生演劇講座」に実行委員として見学させていただきました。
講師の方は成井豊さん。演劇集団キャラメルボックスのほとんどの作品の脚本・演出を手がけています。学生から大人までが引き込まれる素敵な作品が魅力的で、ファンも多いんですよ。
この講座には函館中部高校の演劇部と市立函館高校の演劇部の方々が参加していました。
ワークショップの最初は体ほぐしから~。今回は実際にキャラメルボックスで行っている練習方法を教えていただきました。
これは朗読練習の様子。「ただ読む」だけでなく「伝えるために読む」という練習です。成井さんの前で読む緊張感があったとは思いますが参加した高校生の皆さんは堂々と読んでいました。
実際にキャラメルボックスで使われた脚本を使ってみんなで実際に演じている様子です。後半には成井さんも交えて一緒に演じていました。みなさんもよい経験にはなったのではないでしょうか。
最終日である4日に行われたシンポジウムの中で主催の館宗武さんは「函館には多くの演劇団体があるのでこれからの函館演劇を若い力で引っ張ってほしい!」とおっしゃっていました。
「演劇大学in函館」はもう終わってしまいましたが、演劇大学というセミナー自体は全国各地で開催されておりますので興味を持った方はぜひ日本演出者協会のホームページをご覧ください!
日本演出者協会ホームページ
⇨http://jda.jp
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