大学生の夏休みってなにするの??Part3

教育

Halo! Apa kabar? (こんにちは!いかがお過ごしですか?)
こんにちは、ミャンマーよりれぶんがお届けします。ちなみに上記のあいさつはインドネシア語です。今回は気になる大学生の長期休暇紹介Part3、
「海外スタディーツアー インドネシア編」
をお送りしたいと思います。一般の旅行では「観光」が目的ですが、スタディーツアーは「学ぶ、学習する」ことが目的に加わります。本学の国際協働グループに所属する学生は在学期間中に必ず大学の授業や研修、留学で海外へ行かなければなりません。その選択肢の1つが海外スタディーツアーになります。行き先はアメリカ、フランス、台湾、韓国、中国、そしてインドネシアの計6ヵ国となります。今回は2016年度インドネシアツアー編を紹介します!

独立記念塔写真

インドネシア独立記念塔周りの公園はジャカルタ市民の憩いの場です

『1.事前準備』

もちろん出発前に事前学習はしっかりと行わなければなりません、これが何よりも大事になります。現地の基本情報(外務省 海外安全ホームページ)、インドネシア語の勉強、訪問先への質問事項を考えたり。現地へ持っていくお土産選びもイスラム教徒の多いインドネシアでは留意しなければなりません。特に、今回重点的に学習したのはインドネシア語。自己紹介と簡単な挨拶はできるようになってから渡航しましょう!
他の準備もぬかりなく。航空券、海外旅行保険、パスポート、必需品の購入は必ずしましょう。インドネシアの食べ物は刺激的(辛い)なものが多いのと水道水は日本に比べると衛生面が良くないのでお腹を下しやすいです。胃腸薬は必須です!

『2.いざ現地へ!』

今回は移動日を含め12日間の滞在となります。主な訪問先は、
・インドネシア大学(文学部日本語学科、大学院ジェンダー研究プログラム)
・移住労働者支援NGO
国際労働機関(ILO)インドネシア事務所
国際協力機構(JICA)ジャカルタ事務所
日系企業(ジャパン・アジア・コンサルタンツ様)
の5ヵ所でした。

日本語学科写真

日本語学科のとある班。みんなでババ抜きしました。

インドネシア大学文学部日本語学科では、学生たちと日本語を使用してコミュニケーションをとりました。日本人以外で日本語を学んでる人と話すのは嬉しいことですね。相手から興味を持ってくれると、今度は自分たちもインドネシアについてもっと知りたい、学びたいとなってくるものです。異文化交流もスタディーツアーの重要な目的の一つです!
大学院ジェンダー研究プログラムでは、インドネシアの歴史、成り立ち、宗教など様々な観点からジェンダーに関する講義を受けました。インドネシアは女性元首の時代(メガワティ大統領期:2001年7月23日 – 2004年10月20日)もあり女性が活躍しやすい社会である面もありますが、他方で移住労働者も多数おり、それが現状だと伺うことができました。)

my_grant写真

移住労働者支援NGO migrant careにて。こちらは移住労働者支援での休憩中の1枚です。実際にお話を伺うと、インドネシア国内だけでは稼ぎが足りず、海外へ移住して働くのが移住労働者だそうです。経済面で家族を助けることができれば、という必死の思いで海外へ踏み出します。ですが、待ち受けている現状はそう簡単ではありません。言語が通じない、異文化生活へ適応できない、仲介業者に手数料といわれ給料から搾取を受ける、そういった現状が待ち構えています。なによりインドネシア国内の経済水準が上がらない限り大幅な収入額増加は難しい、とのことでした。そうした状況の中で政府への働きかけや、労働者へのサポートを行っているのがこちらのNGOになります。この翌日には実際に送り出しをした家庭にお伺いすることもできました。

その他にも国際労働機関(ILO)や国際協力機構(JICA)、日系企業ジャパン・アジア・コンサルタンツ様を訪問させていただきました。ILOジャカルタ事務所ではILOについてや児童労働に関する問題、家事労働者に対する問題についてお話をいただいた。JICA事務所やジャパン・アジア・コンサルタンツ様ではインドネシアのインフラ状況や経済状況を踏まえた上で、どのような活動をしているのか、お話を伺ってきました。

モスク写真

東南アジア最大のモスク。この向かいにはキリスト教会もあります。

ここまでがスタディーツアーの「スタディー」の部分です。ですが、ただスタディーだけではありません。現地の観光地やレストランに入り異文化を知ることも自分たちの大きな目的の1つなのです。こちらのモスクは東南アジア最大級のものです。このモスクの向かいにはキリスト教の教会があります。宗教同士が対立しあってはいけない、そういった思いから建設されたとのことです。

ナシゴレン

インドネシアグルメの代名詞「ナシゴレン」

ツアー期間中に何を食べるかも大事です。インドネシア料理を食べるも良し、日本食を食べるも良し。ただ注意しなければならないのはインドネシア料理は基本的に辛いです。衛生面も気をつけないとせっかくのスタディーツアーも台無しです。生水は絶対に飲まず、ミネラルウォーターを持ち歩きましょう。冷えたものより常温、ぬるめの方が体になじみやすいです。腹痛の薬も忘れないでくださいね!

事前の準備から期間中、帰国後は事後学習としてレポートがあります。みんなで行ける楽しみを持ちつつ、学びに活かすことができる、それがスタディーツアーとなります。さぁ、次はあなたの世界に1歩踏み出すターンが来ましたよ!

 

(写真撮影:川岸聖、合野口弘毅)