言語まつり「АБВГ‐Day(アー・ベー・ヴェー・ゲー・デー)」
極東
2016/11/14
言語まつり「АБВГ‐Day(アー・ベー・ヴェー・ゲー・デー)」を開催しました。
11月9日(水)、日頃のロシア語学習成果を発表する場として、学校行事 「АБВГ‐Day(アー・ベー・ヴェー・ゲー・デー)が開催されました。今年で9回目の開催となりますが、「АБВГ」とは、ロシア語のアルファベットの最初の4文字のことです。
12月までウラジオストク留学中の3年生を除き、全学年の学生と現在函館校に留学中のロシア人学生4名が参加し、競い合いました。
第一部「個人発表の部」では、日本人はロシア語で、ロシア人は日本語で、学年・国籍を問わず発表を行いました。ロシアの国民的詩人のプーシキンやエセーニンの詩を暗唱したり、自分が興味を持つことについて画像を見せながら発表するなど、形式は様々です。
第二部の「団体の部」では、3チームに分かれ、ロシアに関する4択クイズ、早押しクイズに挑みました。今年の目玉は「石川啄木アワー」でした。辞書を使い、ロシア人留学生の力も借りながら、函館ゆかりの歌人・啄木の短歌を10分以内でロシア語に翻訳し、それぞれのチームの出来栄えを競いました。
表彰式は食堂で行われ、お茶を飲みながら、みんなの努力をたたえ合いました。
教員による審査の結果、個人ロシア語部門の第1位に、1年生ながらプーシキンの詩「冬の朝」を良い発音で完璧に暗唱した工藤文弥さんが、第2位は、「星の王子様の背景と読解」を発表したロシア語科2年の宮川佑介さんが、そして第3位には「キセーリの作り方」を発表したロシア地域学科2年の齋藤航さんが選ばれました。
このほか、「Гимн демократической молодёжи(全世界民主青年歌)」を歌った4年生の三好拓さんの歌唱が高く評価された結果、「芸術賞」が特別賞として授与されました。
ロシア人留学生に対しては、古事記から「ホオリノミコト(火遠理命)」のお話を選び、難しい日本語での言い回しを表現豊かに読み上げたフォルマーリノフ・ユーラさんに対して、最優秀「日本語賞」が贈られました。
さらに在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所のソコロフ・ボリス所長から、プーシキンの詩を暗唱した工藤文弥さんが「ロシア領事賞」に決定しました。工藤さんは、個人ロシア語部門第1位との同時受賞に輝き、ソコロフ所長から副賞としてプーシキンの胸像が贈られました。