ロシア極東大学函館校OB 小柏 哲史 さん
極東
2016/07/28
ロシア極東大学函館校OB 小柏 哲史 さん
極東大函館校での学び
今から二十数年前、函館市内の高校を卒業して札幌で1年間予備校に通った後、東京の大学に進学しました。当時は湾岸戦争が勃発するなど日本の国際協力の在り方が問われた時期でもあり、大学卒業後は国際関係の仕事につきたいと思い公務員試験を受けるなどしていましたがなかなか結果が出ませんでした。そんなとき地元函館でロシア極東大が開校したことを知り入学を決めました。同校では二年間ロシア語やロシア文化を学び、卒業後、サハリンでの石油天然ガス開発プロジェクトの後方支援などを行う地元企業に就職しました。
大学での学びを生かして
会社では主に貿易実務を担当しましたが、他にも日本人がロシアビザを取得する際のサポートやロシア人の日本国内旅行のお手伝い、ときには医療通訳を行ったこともあります。サハリンプロジェクトではロシアで初となる液化天然ガス工場がつくられましたが、これは日本の企業が建設したものです。このため現在でも工場では日本製の機械が数多く使われており、今後も維持管理のために日本からの部品供給は欠かせません。また生産された天然ガスはその多くが日本に輸入されています。わずかではありますが、国際的なプロジェクトを支援する仕事に携わることができ、やりがいを感じています。
貿易の現場ではメールのやりとりなどで英語の習得は欠かせませんが、ロシア人と会って話をする時などは、ロシア極東大函館校でネイティブの先生方から少人数クラスでロシア語の指導を受けたことが大いに生かされています。相手国の言葉や文化を理解しておくことも大きなプラスになります。
函館は古くから外国に開かれた歴史ある港町です。是非函館から世界に羽ばたいてください。