天然のイカ墨色素は負に帯電した粒子のため、負に帯電した毛髪には吸着しない。イカ墨色素を染毛料に応用するために、イカ墨色素を正に帯電させたカチオン化イカ墨色素が使われる。しかし、このイカ墨色素が毛髪に十分吸着するための最適条件はわかっておらず、その手始めとして吸着量と吸着時間を定量的に調べることが不可欠である。水晶振動子マイクロバランス(QCM)法は振動数の変化から、電極表面に対する物質の微量な吸着量と吸着時間を計測できる。本研究ではQCMを用いて、カチオン化イカ墨色素の電荷膜に対する吸着量と吸着時間を測定した。
チーム紹介
まんず
【北海道教育大学函館校】
松本 紘幸